徒歩○分は何メートル?
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- コラム
物件情報にある「徒歩○分」。最寄り駅からの距離を示す単位として使われているこれにも、明確な基準が定められています。
徒歩1分=80m
不動産広告における徒歩1分は80mに統一されています。この基準は公正競争規約施行規則において定められているもので、実際に公正取引委員会の女性職員がハイヒールを履いて実測。一般的な健康体の女性が歩くスピードとして基準にされています。
なお、80mから端数が出た場合は、表示を1分切り上げる決まりになっています。駅まで800mちょうどなら徒歩10分と表示できますが、810mでは徒歩11分と表示しなければなりません。
また歩道橋や坂道、信号などの存在は考慮されていません。そのため徒歩10分と表示されている物件から駅まで歩いてみると、実際にはさらに時間がかかる場合もあります。
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ターミナル駅や地下鉄近くは実際に歩こう
物件から駅までの所要時間を徒歩10分と表示されていても、実際には遥かに時間がかかった経験をもつ方も多いでしょう。
原則としてこの単位は、物件から駅の最も近い改札までの距離を表しています。しかしホームから改札までの距離が遠いターミナル駅や一部の地下鉄などでは、利用する路線によっては駅構内の移動時間が大変長くなります。
そのような駅付近の物件は、広告に徒歩10分と表示されていても、電車を降りてから物件まで到底10分ではたどり着けません。
あくまで広告に記載された所要時間は参考程度にし、実際に歩いて計測してみるとよいでしょう。